8/4の1曲 「愛について」


このログは実は去年のものです。
書いては直し、また書いては直し、
アップしようとしては止めてを繰り返してたら、
一年たってしまいました。
無駄に長いし、憶測です。
アップするべきじゃないのでは?って気持ちはどこかにあるけど、
これは今までの思い出と、
あの時感じたことのメモとして。


以下、いつものように個人的所感です。





7月末、久しぶりに赤レンガ倉庫に。
みなとみらいにはよく行くんだけど。
ふと、最後にきたオーキャンのことを思い出した。
ちょうどその週末に山中湖で開催だったみたい。


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シカオちゃんは、
「オーキャンはホーム、ライブはアウェイ」ってずっと言ってたものの、
私はオーキャンはずっと敬遠してきた。
今となっては理由はよく分からない。
そんな中、初めて参加したのは、ここ赤レンガでのオーキャン。
2005年のまさやんの10周年YMAC。
オープニングアクトとして出てきたんだけど、その途端にどしゃ降りw
おもっきりブーイングされてたw
そしてスペシャルとして沖縄で、チームマイナス6%。
この時の「青空」は凄まじかった。不覚にも泣いた。
2006年は富士急で。
開演前にかかってた「SUMMER OF LOVE」の「マナツノ〜」ってところで、
浴衣着てたせいかおもっきり大画面で抜かれてびっくりしたw
そしてある意味忘れられない午後パレのどんがらがっしゃんデビューw
当時のログには、
「というわけで、一体どんな曲か分かりませんでした。」って書いてるしw
2007年は西武ドームにてシカオちゃん10周年トリビュート。
ちょうど出番の前に、雷からのゲリラ豪雨
当時の雨男っぷりはんぱねーなーwww
そして、サプライズとして会場全員参加の人文字。
シカオちゃん、最後ちょろっと涙してたよね(笑)
あの時のカードは、紙製だったけどまだちゃんととってあるよ。
2008年はオーキャン10周年とCOILトリビュートで、また西武ドーム
そして「LOVELESS」にてDJスタイル初披露。
なんつーか、本人含めみんなぎこちなかった(爆)
周りの人たちポカーンとしてたなーw
それにしても、あの時のDJスタイルが、
のちのDJ弾き語りに繋がってるんだな。
そう思うと感慨深い。
2009年は、三重のナガシマスパーランド。大雨。どしゃぶり。
仕事あがりで向かったんだけど、
会場に入ったら、お客さん達の半端ない疲労度にびっくりした。
そして、某メンバーについての暴露話にドンビキ。
(それは他人が暴露したらあかんことやと思うよ)
2010年はまさやん15周年で夢の島
このとき、チケットを忘れるという大事件発生…当日券買う羽目にorz
そして、アコースティックしばりだっつーのに、
トリのまさやんがまさかのエレギ!
まじでずっこけたwなんでやねーん!!
2011年は2005年以来の赤レンガ。そしてトリ。
長澤くんとの「P.S.S.O.S」良かったなあ…。
そして、急遽決まったらしい秦坊との「愛について」も。
思えば、この頃にはもちろん独立は決まっていたからこそ、
全員での「Progress」とか、トリだったのかなあ…。


そして2012年。
オーガスタ20周年記念としてゲスト出演、再び赤レンガ。


8/4、1日め。


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1.午後のパレード
2.愛について


仕事あがりで向かって、会場に着いた途端に大雨。
まさやんによると、ちょうど某S氏が会場入りした時らしい。
タイミング良すぎwww
「晴男」を雨宿りしながら遠くに聞いたなあ…。

そして、ちーちゃんの次の出番へ。
ちーちゃん曰く、家出中とのことw
まず、1曲めは「午後のパレード」
機材トラブルがあったらしく、一旦止めてやりなおす。
色々とトライしてたようだけど、なにかがダメっぽい。
それでも再スタート。
そこからはいつもの午後パレ。
私もいつものように踊る。周りのみんなもわりと踊っていた。
それは以前と変わらぬオーキャンの風景だった。
そして2曲め「愛について」。
この時の「愛について」は、
きっと忘れることはないと思う。
何千とあったテープの中から社長が見つけて、
デビューのきっかけとなった曲。
黄金の月と同じぐらい歌われてきた曲だと。
この曲の時は色んな思いが去来してたんじゃないか、と思う。
もちろんサングラスの奥はこちらからは伺いしれないのだけど、
いつも以上に会場を見渡していたような。
でも見ていたのはその瞬間のシーンだけでなく、
今までのあらゆることを、
懐かしむように、愛おしむように、
こころに焼き付けているように感じた。
そんな姿をそれまで私は見たことなかった。
シカオちゃんはあの時何を思っていたのかな…。
そして、たった2曲で出演終了。
私含めてそんな曲数で終わるわけないと思ってたから、
アンコールの手拍子(催促レベルw)も、
出ないと分かった時のブーイングもすごかった。
ま、ゲストだから仕方ないんだけどさ…。
(私もブーイングしたけど…)


シカオちゃんの出番が終わった後も、
もちろん続けて参加。
そしてアンコールへ。
シカオちゃんがステージにいない。当然なんだけど。
オーキャンの〆はお約束の星かけ。
シカオちゃんのパートは別の誰かが歌ってた。
あ。シカオちゃんはもういないんだ、と。
それは単純にこの時だけではなく、
これからもずっと不在ということなんだ。
事務所を辞めたとはこういうことなんだ、と。
ステージにいないという現実、
そしてその事実が成立していることを、
改めて目前にするとすげーこたえた。
独立の知らせを聞いた時には、
むしろ歓迎!ぐらいな気持ちだったのにな…。
そんなわけで楽しい時間だったけれども、
凹みながらの帰り道だった。


8/5、2日め。


1.午後のパレード
2.傷口(自分セレクト)


この日は仕事のため泣く泣く欠席。
いわゆる卒業式的な場に立ち会えないことを、
残念な気持ちでいた。
でも、知人からこの日の話を聞いて、
私のオーキャンとのお別れの曲が「愛について」で、
本当に良かったと心の底から思った。
「傷口」の前、
つまり、最後となる曲の前はこんなMCだったらしい。
「自分でワケのわからないレーベルたちあげました。全部ひとりでやってるのでショボい音です。これはお別れのうたです。みなさんそれぞれのお別れをイメージしてきいてください」、と。

私は弱虫なので、
そんなふうに「お別れのうた」をされたら、
オーキャンどころか、
もう二度とこの曲を聞けなくなってしまう。
その後は、レコーディングの為に横浜へ向かう道中の写真をうpしてた。
それを見て、一連の機材トラブルに何かあったのでは?と思った。
その内容は後日知った。


憶測でしかないけど、
最初から「傷口」をやるつもりだったのかなあ?
私はてっきり最後の曲は「黄金の月」と思ってた。
音楽に対する姿勢は、
昔も今も変わらないことを、
伝えるにはやっぱりこの曲だと。
でも実際は違った。
確かに独立後に作られた新しい曲は、
新しいスガシカオの一端を示すにはいいのかもしれない。
でも最後の曲としてこの曲は、
あまりにも生々しすぎるし、
しかも20周年のお祝いの場には相応しくないような…。


「前々日から午後パレのスペシャルアレンジを考案。
音に厚みをつけ、その場サンプリングと合わせて、大きな緩急とふり幅が付くような
構成のアレンジ。

仕込みに時間がかかったが、何とか当日完成に持ち込み、いざステージへ。
(中略)
1日目、機材のコンセントが抜けていたとのことで、スペシャルアレンジを断念。
2日目も、機材チェック不足でサンプリングができず、また断念。
(中略)
いずれも、シンプルな形での演奏となってしまった。
新しいスガシカオを見てもらいたかったのに、無念。」
(mixiよりご本人のライブレポから一部抜粋。今は見れません。)


独立にあたって、
綺麗事かもしれないけど、一番の恩返しは、
いや、恩返しというのは綺麗な表現過ぎかな。
誰しもを納得させる理由は、
それまでの道では成し得なかったことをやること、
新しいスガシカオを見せること、
スガシカオにしかできない音楽をやること、
ではないだろうか、と思ってる。
その一端を見せるには良い機会だったはずと思う。

1日めのはもしかしたら突発的なアクシデントかもしれないけど、
2日めのはプロとしてどうなのかな?
同じところでミスが、
しかもケアレスミスな部類のが起こるっていうのは、
いかがなものかと、
素人の私でも思ってしまう。
いくら身内(ファン)相手のイベントとはいえ、
この業界全体が厳しい現状の中、
そんな言い訳が許されるのか?と。
旧事務所の良いところは家族的なユルさだけど、
それとこれは一緒にしてはいけないものだと思う。
もちろん全体がそうではないだろうけど。
LIVEという一発勝負の場にも関わらず、
プロ意識の緩みと危機意識の希薄さが存在することに、
さぞかし失望したことだろうってのは想像に難くない。
独立後、状況の厳しさを身を持って知っているから、なおさら歯がゆかったんじゃないのかな?
数日後のブログでの厳しい言葉は、
独立のいざこざによるものではなく、
音楽業界にいる者として、
その姿勢に対する批判だと思う。
叱咤激励というべきでは、と感じた。


このログを書くにあたって検索してた時に、
この時のCDが出てたことを初めて知った。
1日めの「愛について」が収録されている。
歌の最後、
「〜、おめでとうございました!」と叫んでる。
…そーだ。
あの時、なんで過去形?と思った記憶が蘇った。
もしかしたら、
この時から既に、
お別れのうたは始まっていたのかもしれない。


それにしても。
何かを得る為に手放さなければならないこと、
何かと訣別するのに、
こんな大きな痛みと引き換えにしないといけないのかな。
どんなに大きな存在だったんだろう。