BGM5 「黄金の月」


私が、スガシカオという存在を知るきっかけになった曲です。
当時、大阪のFM802のヘビロで、毎日のようにかかってました。
とてもいい曲ですよね。
シカオちゃんの曲の中で一番好きな曲として
挙げられる方も多いのではないでしょうか?
でも私は、シカオちゃんの曲のbest3に入る曲ではあるものの、
「好き」という気持ちとはちょっと違いました。
他の曲とは何かが違う特別な曲、そんな感じ。
そんな位置に据えてしまったからなのか、
この「黄金の月」という曲に対して、
正直言って、素晴らしい曲すぎて、好きとか嫌いとかを超越していて、
理解はもちろんできるけど、親近感に欠けるようなそんな気持ちでした。
・・・あの時までは。


それは去年の誕生日の朝のことでした。
誕生日って、嬉しい反面、
その年齢に見合った自分でないことや、子供っぽさへの苛立ちとか、
そんな自分への腹立たしさも、
何故か、小さい頃からどうしても考えてしまうんです。
あの時は、それに加えて、仕事も恋愛も両方とも行き詰まっていて、
この先どうしようかなあ?どうなるのかなあ?とか思ったりして、
どよ〜んとした閉塞感を感じていました。
その日は早番で、いつものようにタクシーの中でMDを聞いていました。
音漏れしないように小さめの音量にしているので、
聞いてるというよりも、流してるって感じ。
そんな中、クリアに聞こえてきたのが「黄金の月」でした。

ぼくの未来に 光などなくても
誰かがぼくのことを どこかでわらっていても
君のあしたが みにくくゆがんでも
ぼくらが二度と 純粋を手に入れられなくても


夜空に光る 黄金の月などなくても

このくだりが、自然にすーっと心にしみました。
自分の周りに色んなネガティブなことがあっても、
暗い夜に、自分を照らしてくれる黄金の月がない時でも、
自分の心にその月を描いて、それを見てすすんでいこうよ、
って言われてるような気がして。。。
これからも色んなことがあるかもしれないけど、
頑張れるかもしれない、と思えてきました。
ふと窓の外を見ると、朝焼けの空に白く輝く満月。
シカオちゃんの曲に慰めてもらうなんて、
すごいプレゼントもらっちゃったな〜って思いました。
どうしてあの時までピンと来なかったのが分からないぐらいに、
今では、本当の意味での特別な曲です。


・・・そして、今日も満月なんですね。


アレンジが微妙に違うそうです。

黄金の月

黄金の月

CLOVER

CLOVER