タクシーの中


昨日の朝方はかなり雨が降ってました。
タクシーに乗っていて、ふと顔を上げると、
激しく降る雨が窓をつたって下へ流れ落ちる影が、
シートや私に映し出されてた。
それをぼんやりと眺めてると、
外からは、まるで私が汚されているように見えるのかな?とか、
私の中から溢れ出ているように見えるのかな?とか、
それとも、私が泣いているように見えるのかな?なんて思ったり。
それにしても何だか既視感のある画だな〜と思ったら、
「あまい果実」のPVの1シーンだった。
・・・そりゃなんとなくやるせないな気分になるわけだ。納得。


今日の1枚
スガシカオ「1095」より「あまい果実」

1095 [DVD]

1095 [DVD]

君のことを全て今すぐにでもぼくは手に入れないと


あまい果実みたいに時がたつと
黒ずんでいくんだ
もうそばにいれないくらいに
そのニオイは鼻をつくんだ


あまい果実みたいにぼくの中で
くさってしまうよ
君へのこんなにも深い
この想いはかわってしまうんだ


特に上記の部分に惹かれてしょうがない。
ライブver.でのアレンジ(CDでは違ったような気が。うろ覚えだけど)
「〜ぼくは手に入れないと」と「あまい果実みたいに〜」の間の
ドラムのフィルイン…最高にカッコいい。
ここで確実に心拍数が上昇する。
そして「あまい果実みたいに〜この想いはかわってしまうんだ」
何かが崩れていくような、壊れていくような、ただれていくような、
溶け出していくような感じがする。
「あまい果実」だけは本当に何回聞いても、
いつもいつも脳髄から痺れるような感覚に陥ってしまう。
まるで麻薬みたい。
「あまい果実」という曲に、
全て飲み込まれてカラダの奥まで入り込まれて隙間なく埋め尽くされる。
自分の感覚が麻痺していくような感じになる。
こんな感覚に陥るような曲は、私は「あまい果実」だけ。
この曲だけで、シカオちゃん天才!と思う。
っていうかこんな歌詞と曲が書けるシカオちゃんがオソロシイよ。