25年前


25年前のこの日に起こったことを今でもはっきりと覚えている。
流れるテロップ、刻々と伝えられるニュース。
なかなか眠れなかった。
今にして思えば、
漠然としてた「死」は、
いきなりやってくるかもしれぬものであることを、
自分に縁のないものではないことを、
自分の近しい人がいきなり奪われることがあることを、
感じた日でもあったと思う。
命は有限であること、「死」の恐怖を知った日かもしれない。


あれから四半世紀が過ぎ、立場も変わった今も、
この日のことは消えない。
多分、これからも消えないだろう。
この先、二度とこのような事故が起こりませんように。