4/30 ARABAKI ROCK FEST.06’vol.2


● スガ シカオ  @津軽(TSUGARU)


Unkieが終わり、セットチェンジへ。
空を見上げると、遠くの方に黒い雲がちらほら。
シカオちゃんの出番が近付いてることを、こんなところでも実感。
セットチェンジといってもシカオちゃんはアコギのみなので、
セットチェンジそのものは素早く終了。
後ろをちょっと振り返ってみると、今までとは違うほど前にツメツメ。
今日はアコギ2本で行くらしい。念入りにサウンドチェック。
スタッフの方の弾くフレーズを耳にして、
「あの曲をやるのかなー?」なんて思ったり。
・・・30分弱のこの時間がやけに長く感じられる。


そうこうしてると、ステージ下手奥から袖にシカオちゃん登場。
一斉に「シカオちゃーん」という声がかかるが、袖に引っ込む。
その後、ステージに出てこようとしてスタッフの方に止められてなかった?
(「スガさん、もう少し待ってください」「えーいいじゃん。別に〜」みたいな)
でも、待ちきれないのか分からないけど、13:45よりも5分ほど早く、
「ちょっと早いけどいいよね〜」と言いながらシカオちゃん登場。

セットリスト

・JUNE
アシンメトリー
・黄金の月
・19才
・奇跡
夜空ノムコウ
・アーケード


JUNE


フェスと言ったら、CM曲でもあるこの曲は外せないかなあ。うーん・・・。
終了後MC。
「今日は、バンドに逃げられて1人でやることになってしまいました。
スガシカオ』って表記を見て集まってくれた皆さんに申し訳ないです(苦笑)
そんな感じなので、ビールでも飲みながらゆっくりと楽しんでください!」
そう言ったシカオちゃんに応えるように、
奥の方から「おーっ」って声がかかってた。
それを見やって少し笑うシカオちゃん
こういうゆるーい雰囲気って野外フェスのイイところだよね〜。


アシンメトリー


会場から手拍子が起こる。
間奏のフラメンコギターのような弾き方はやっぱり好きだな〜と思った。


黄金の月


「ちょっと古い曲をやります」と言って始まった「黄金の月」
またもや後方から「おーっ!」という兄さんたちの声がしました。
個人的にこの曲はバンドver.の方が好きなんだけど、
今回の「黄金の月」は、弾き語りだけど程よくポップで(野外の開放感のせい?)、
なのに、優しく行き渡るような感じで、とても良かった!


19才


仙台にはシカオちゃんは前のりで入っていたとのことで、
「昨日、仙台に泊まってたんですが、
ちょうどNEWSってグループの最終公演があって。
隣の部屋が、NEWSの・・・(ここちょっと間を空けて)ファンのおばさんで。
(↑隣の部屋がNEWSかと!「NEWSの」って言った時歓声あがってたのに。笑)
一晩中、NEWSの曲かけっぱなしだから覚えちゃったよ〜。」と言うシカオちゃん
すかさず、「NEWSの曲やって〜」と声がかかる。
「やるわけないだろ〜!!」と答えるシカオちゃん
「じゃ『Real Face』やって〜」というリクエストの声がかかり、
渋るシカオちゃんに「ちょっとだけ〜」となおもリクエスト&拍手。
それに対して、「覚えてないよ。『Real Face』は、やりません〜」と
小憎たらしい返事をするシカオちゃんに、会場は大ウケでした。
それに気を良くしたのか?
「じゃ〜、次のツアーの時にやるよ。」と言ってました。
フルサイズじゃなくていいので、MCのつかみみたいな感じで聞かせて欲しいな〜。
・・・それにしても華麗なるコール&レスポンスだ。笑


そして・・
「4月26日に『19才』というとても下品な曲をリリースしまして。
これがどういうわけか、売れてるらしくて。出した本人が一番びっくりしてます」
と照れながらも嬉しそうに話すシカオちゃん
そして「19才」へ。とってもカッコイイ!
「気合い」っていう点ではこの日一番入ってたように感じた曲。
夜バナ最終回でもアコギの19才を披露してましたが、
このアコギのざくざくした感じがとてもカッコよくて気持ちいいんです。
これだけ重めな曲なのにバンドでもアコギでもイケるって,本当にすごい。


奇跡


「19才」の時もそうだったけど、シカオちゃんにしてはめずらしくサビで大合唱が起こる。
正直言って、大合唱とか手拍子とかは勘弁して欲しいと常々思っているんですが、
今回のは、全然そう思わなかった。
逆に気持ちよかったぐらいで、自分でも驚きでした。
きっとあの時の会場の雰囲気だからこその成せるワザなんでしょうね〜。


あ、「奇跡」を歌い終わった後、「はあ〜しんどい。やりすぎた」って言ってたな。


夜空ノムコウ


「奇跡」で頑張ったせいか、少し間があく。
すると会場から「『Thank you』やってー!!」とリクエストが。
「ぼくにも用意ってもんがあるからさ〜。出来る曲と出来ない曲があるから」
と言うシカオちゃん
・・・そんなこと言わずにやって欲しかったなあ。
私もアコギ「Thank you」聞きたかったー!
「19才」のおまけDVDにも入ってなかったしさ〜。くすん
私はいつになったら聞けるのでしょうか?・・・おあずけってヤツ??


「さっき、ジャンーズの悪口を言っちゃったから、久々に夜空ノムコウやります」
と言って「夜空ノムコウ


アーケード


「短い時間でしたが、ありがとうございました。次で最後の曲です」
と言ったシカオちゃんに、
会場から「えーーーーーーっ!」と不満げな声が。(だって時間短すぎ!)
そんなみんなに対して、「笑っていいとも!かっつーの」とツッこんでました。


「最近気に入ってる曲です。
誰かを好きになったり憎んでしまったりする気持ちが
始まってしまった瞬間の歌です」
と言って「アーケード」
・・・すごくヤバかった。ものすごく良かった。
ツアーに入ってる曲で、今更ながらその曲の凄さを再認識させられることが、
私には毎回あります。
過去だと「ぼくたちの日々」とか「青空」とか…。
Tour'05では「アーケード」でした。
その時の驚きを越えるような「アーケード」でした。
間奏を挿んだ後の
「ぼくらの胸の中で それはそっと始まった
誰かがとめるなんて できるわけがないから・・・」
↑この部分がしみた。泣きそうになったほど。
動いてしまった気持ち。それに自分が気付いてしまったら、止めるのは難しい。
ましてや自分以外の人になんて止められるはずがないから・・・ね。


ひとしきり会場の涙を誘ったあと(笑)
「それではみなさん、ツアーでお会いしましょう!スガシカオでした〜!!」
と言って手を振ってシカオちゃんは去って行きました。
ねえ、シカオちゃん。ツアーっていつ?いつ?いつ?



アコギ1本のせいか、いつものライブとはやっぱり違った感じでした。
いつもだと、繰り出されるグルーヴにひたすら踊らされ、
妖しいライトに照らされる色気溢れるシカオちゃんの毒気にあてられるのに。
今回は「エロス」という点ではあまり感じなかった。19才の時でさえも。
ただその代わりに、いつものライブで感じるグルーヴやエロスと等しいほどに、
シカオちゃんの声とギターの音が、隅々までくまなく行きわたるようでした。
シカオちゃんの声ってこんなに優しかったっけ?
あんな遠くまで包み込むようなような声だったっけ?
・・・包容力のある声、ギターの音でした。
そして、アウェーかつギター1本で臨むシカオちゃんへの応援の気持ち。
ステージも、少し曇った春の午後の太陽の下、
隣の湖を通り過ぎる少しひんやりした風が、火照った体にとても心地いい。
そんな色んな「優しい」がみっちりと詰まったライブでした。
途中、ギターを弾きながら足元を見て嬉しそうな表情を見せたシカオちゃん
押さえきれないような感じの笑み。
何回か見たその姿がとても印象的でした。




「春の魔法にかかってしまったみたい」(@「ホームにて」)
「春」に相応しい、温かく優しく心に響くライブで、
「至福」とも言える時間でした♪




ステージ横にあった湖。
「湖があって気持ちいいね〜」とシカオちゃんも言ってた。



うわー。シカオちゃんだけでこんなにかかってしまった。
あとのライブはまた次!ってことで…。汗