「ユナイテッド93」を見てきました


今日は映画の日だったのと、個人的に思うところがあるので、
9.11を迎える前に、行ってきました。

(あらすじ)

2001年9月11日。ニューアークの空港は、朝の喧騒に包まれていた。離陸の準備を整えたユナイテッド航空93便は、40名の乗客を乗せ、サンフランシスコへ飛び立つ。その直後、ワールド・トレード・センターに2機の民間機が激突した。その頃、ユナイテッド93便の機内でも、テロリストが爆弾を持って操縦室を制圧。機内は混乱に陥るが、地上で起こっている事態を知った乗客と乗員たちは、わずかな武器を手に立ち上がった…。

goo映画より抜粋(詳しくはコチラ→goo映画: Movie × Travel — 旅のような映画 映画のような旅)

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・・・胸が苦しい。
映画の緊迫感や臨場感のせいじゃない。
テロに対する怒り・敵意、正義感のせいでもない。
感じたのは、
「人間はなんて愚かなんだろう」というやるせない気持ち。
そして、もし自分がこのような場面に直面した時、
自分以外の人・事に思いを至らせることができるだろうか?という不安。
例えば、隣の人に携帯電話を貸してあげられる?とか、
たとえ自分の命を犠牲にしても他者を生かすべく行動できる?だとかの。
あの恐怖と不安に満ちた状況で、
旅客機2機がWTCに、そして1機がペンタゴンに突入したことを知り、
自らの死を悟りながらも自暴自棄にならず、
生きるために戦う覚悟を決めた乗客の方々の
勇気と行動力には本当に頭が下がる。


一方で、「ユナイテッド93」の話は、
テロリストに勇敢に立ち向かった美談として仕立て上げられたものだとか、
果ては「9.11事件」そのものが自作自演ではないのか?
などという話が出ているのも事実。
もしかしたら、この「ユナイテッド93」という映画で描かれていることは、
本当のことではないのかもしれない。
でも・・・
確実に言えることは、この事件で命を落とした方がいる、ということ。
これは動かない事実。


エンドロールの中に、
「この映画をあの日に亡くなった全ての方に捧げます」という一文。
この「全ての方」という表記に目が留まる。
この事件の犠牲者はもちろんですが、
きっと命を落としたテロリストも含まれているのでしょう。
映画の中では、犠牲者もテロリストも、
最期の別れの言葉は共通して「愛してる」でした。
テロリストは憎しみだけに凝り固まった狂信的な人間ではなく、
きちんと誰かを「愛する」ことを知っているのに、
それでも誰かを激しく憎むことを止めることはできないなんて。
そして、こういったことは人間の歴史の中で嫌というほど繰り返されている。
「人間はなんて愚かなんだろう」
ああ、やっぱり胸が苦しい。


近しい人を愛するように全ての人を愛することは無理かもしれない。
でも、他者を赦しそして受け入れることができるようになりますように。
少なくとも私は自分がそうありたい。