記憶に残るライブ vol.2(一部追記)


いまさらこんなことを言うのは何ですが、
基本的に私は色んな事に対して醒めてる方だと思うのです。
…正しくは、醒めてる時と暑苦しい時の振り幅が大きい、のかな。
なので、なかなか暑苦しいモードへのスイッチが入らないのです。
(最近、切り替えが上手くなりました♪)
それはライブでも然り。
家でCD聴いてる時とは違って、なかなか自分自身と音楽だけに向き合うことが難しい。
三者的に見てる自分がいたり、周りが気になったりして。。。


前置きが長くなりましたが、
シカオちゃんのライブでぶっ飛んだのはこのライブが初めてです。
遅い、遅すぎる、自分。とツッこんでしまいますけどね。
それまで何をしてたんだろう、と思うと少し後悔してしまう。


スガシカオ Shikao&The Family Sugar Tour'04
 -SINGLE COLLECTION-
 2/9 なんばhatch (大阪2日目)


当日の様子を思い返すと…


大阪2日目の9日は月曜日のため、盛り上がりに不安を感じてました。
前日の8日は日曜日だったこともあり、かなり盛り上がったから余計に。
開場するちょっと前に雨が降り、外はかなりの寒さ。
スタンディングの為、入場まで時間がかかる上に、
手荷物やコートとかは事前にロッカーに入れてしまってた為、
寒くて寒くて開始前にもかかわらずテンション↓りまくり。
そんなこともあったせいか、
2日目は、私は10列目ぐらいにもかかわらずなかなかテンションが上がらず、
また、全体的にもいまひとつノリきれてないような、
そんな不完全燃焼な状態が中盤まで続きました。
「ココは大阪デスカ?」と思ってしまうぐらい。
それは、シカオちゃんに「今日はノリ悪い?」と言われてしまうほど。
挙句の果てに、「昨日は盛り上がったのにな〜」なんて言われる始末。
・・・でも、その後ぐらいから会場の雰囲気に変化が。
今から思うと、そのセリフで火がついたんだと思う。
関西人の「負けず嫌い」な魂がメラメラと。
(私は、そのセリフで「なにを〜〜っ」と思っちゃいました)
そして、「Thank You」
この時聴いた「Thank You」は本当に最高だった!!
その前のMCで、
「FUNKは腰!振るのは頭じゃないよ、腰だよ!腰!」
「昨日は20分ぐらいやってたからさ〜」と、
シカオちゃんに少しずつ煽られて始まった「Thank You」
頭の中カラッポにして、グルーヴに合わせてカラダを腰を揺らす。
・・・もう無我夢中。
「あ〜、このまま続けて欲しい」と心底思った。
「Thank You」を歌い終えたシカオちゃんが、「最高だっただろっ」って言った時、
「イエーイ」とか「キャー」とか言えなかった。(←普段でも言いませんけどね)
っていうか、言葉を発することはもちろん口を開くことすらできなかった。
あまりの凄さに、1回うなづくのが精一杯でした。
「Thank You」の圧倒的な力強さに、「自分」というものをぶっ飛ばされた感じ。
私を動かすのは、シカオちゃんの歌で、シカオちゃんファミシュガの音楽でした。
そこから先の会場の一体感は本当に凄かった。
ただでさえシカオちゃんファミシュガが凄くなってるのに、
観客の熱気まで加わってしまったらね、そりゃ…。
アンコールの「イジメテミタイ」も凄かったんだけど、
シカオちゃんのマイクづかいもヤバかった…笑)
ラストの「日曜日の午後」も本当に凄かった。
この時を超える「Thank You」も「日曜日の午後」も、ないよ、今のところ。


シカオちゃんのライブとしては何本目の参戦になったんだろう?
こんなに自分の色んなタガを外されたのは、
シカオちゃんのライブでは初めての経験でした。
もちろん、それ以前のライブも楽しかったしとても良かったんだけどさ。
この時に感じた
「自分」が「自分」でないような、
「自分のカラダ」が「自分のカラダ」でないような、
精神的なものと肉体的なものとが、ひとつになる感覚。
音楽に対して、頭で理解するのではなく、踊ろうとして踊るのではなくて、
私のココロとカラダを動かすのは、ただ目の前で繰り広げられる「音楽」のみ。
カラダが透けてたんじゃないの?って思うぐらい、音楽と自分の境界線がないような。
とにかくすっごく気持ちいい!!
この感覚は、小沢くんのレビュー96のライブ以来、忘れてた。
そして、反省したのは、
どうして今までそんな感覚にならなかったのか?ってこと。
・・・きっと、頭で音をグルーヴを理解しようとし過ぎていたのかも。
もっと、感覚的な本能的な、自分自身の深い部分でシンプルに捉えたほうが
いいんじゃないの?って思いました。


その日のライブ後、オフィシャルBBSで、

大阪二日目、奇跡だよ、伝説だよ、夢のようなライブだったよ。
今日で千秋楽かと思った・・・・最後の曲、すごかったなぁ・・・まだ頭に鳴り響いてます・・・。
みんな、ありがとう。

とアップされてました。
・・・「ありがとう」って。
こちらこそ「ありがとう」だよ、シカオちゃん
こんな楽しくて気持ちいいライブに出会えて本当に幸せですよ。
そして、シカタイ18号の記事。
ああ、シカオちゃんも同じ気持ちだったんだ、と。(勝手に思ってます)
それとも、まんまとシカオちゃんにしてやられた、っていうところ?


・・・忘れてた感覚を思い起こさせてくれたライブであると同時に、
シカオちゃんのライブに対する考えを変えさせられたライブでした。
あのライブがなければ今頃どうなってたのかな?